アジアのネイルサロン

アジアには、国ごとに異なる歴史・文化・哲学が根づいており、ネイルという小さな表現の中にも、その土地の美意識や価値観が色濃く反映されています。特に日本、韓国、中国、台湾、インドなどの地域では、ネイルに対する姿勢や意味合いが多様でありながら、いずれも高い技術と洗練された感性をもって発展しています。
たとえば日本では、「丁寧な手仕事」と「繊細なデザイン」を重視し、四季や自然、和のモチーフを取り入れたネイルが人気です。韓国はK-ビューティーの影響のもと、トレンドを敏感に取り入れたミニマルでモダンなネイルスタイルが注目され、若者を中心にグローバルな影響力を持っています。
一方、中国や台湾では、伝統とモダンが融合した大胆なカラー使いや装飾性に富んだスタイルが好まれ、ネイルサロンの内装や空間演出もラグジュアリーかつ独自性が際立っています。また、インドやネパールといった南アジア地域では、ネイルが装飾文化の一部として結婚式や祭礼などの場面で活用されており、スピリチュアルな意味合いも含んでいます。
「世界のネイル情報館」がこうしたアジア各地のネイルサロンを紹介することには、2つの大きな意義があります。一つは、技術力や芸術性において世界のネイル業界に貢献しているアジア各国の「強み」を伝えること。もう一つは、ネイルを通じて文化・習慣・価値観の違いを理解し、美の本質を多角的に見つめ直すきっかけを提供することです。
グローバル化が進む今だからこそ、地域の枠を超えてネイル文化を共有し合うことには、国際的な相互理解と、技術・表現の発展という両面の価値があります。
韓国
UAE
インド
サウジアラビア
事務局(一色)・森園